朝日新聞の土曜別刷版「be」によるbeランキングが京都の観光地人気ランキングを発表している。回答者2043人(男性58%女性42%)とい
う規模のアンケートなのでかなり一般性のある結果かもしれない。ベスト
テンは以下の通り。
1位 清水寺
2位 金閣寺
3位 銀閣寺
4位 三十三間堂
5位 龍安寺
6位 平等院
7位 三千院
8位 哲学の路
9位 桂離宮
10位 伏見稲荷大社

一見して思うのはベストフォーまでは修学旅行の定番見学地である、という
こと。これはどういうことなのだろか。もしかすると少年少女時代に初めて
訪れたときの印象が刷り込まれているのか、それともやはり普遍的な良さが
あるのか、難しいところである。多分「京都通」を自認するような人は上記
ベストフォーとは異なるところを選ぶのではないだろうか。しかし例えば
ナンバーワンの清水寺を思えば、高低差のある境内の佇まいや、参道の雰囲気
など独特の魅力がある、と認めざるを得ない。やはり「普遍性」なのか。

蛇足ながら筆者なら仁和寺と大徳寺を挙げる。前者などもう何度訪れたか
分からないほど通っている。御殿の回廊に腰をおろせば時の過ぎるのを
忘れてしまうほど、典雅な雰囲気に浸りきることができる。

なお11位以下20位までは京都御苑、南禅寺、渡月橋、知恩院、平安神宮、北野天満宮、
東寺、貴船神社、竹林の道、八坂神社となっている。

ところで面白いのはアンケートの際同時に行われた発問、「京都は外国人に
とって最も魅力的な観光地だと思うか」に対して「はい」が78%を占め、
「京都に住んでみたいか」には「いいえ」が63%を占めた。このあたりが
日本人の平均的な京都観のように思える。